我が家は立地的に砂ぼこりが多い傾向にある場所に位置しており、その砂埃が鍵穴に入ることから二年に一回ほどのペースで鍵を交換することがあります。このような経験を踏まえての発言なのですが、鍵穴ほど壊れやすい精密機器は無いのではないかと思ってしまいます。あえて精密機器と表現したのは、電気こそ使われていないものの、私たちが当たり前のように使用している鍵は非常にメカニカルな構造をしているからです。
どのような機械であったとしても、最近は物持ちが良くなっている傾向がありますので二年以上は持つと思いますし、砂埃くらいでは壊れることはないでしょう。しかし、うちの鍵のことを参考にしてみると鍵穴はたかだか砂埃だけで簡単に壊れることが証明できます。サンプルとして例に挙げたのがうちの家の鍵穴だけですので、我が家の人間の鍵穴の使い方が悪いだえけではないかという意見ももちろんあるはずですが、そのような反対意見があっても現にうちの鍵穴が壊れているのは事実ですので覆しようがありません。
なぜ鍵穴はこれほどまでに壊れやすいのかと考えてみたところ、やはり鍵穴の構造そのものが外的な環境にダイレクトに影響を受けてしまうからではないかという結論に至りました。普通の精密機器であれば、外側をカバーなどで覆って外的な環境からの影響をできるだけ最小限にとどめるようにできています。しかし鍵穴の場合は、鍵を差し込まなければならないという特性上、鍵穴の中はカバーで覆うことができません。これが鍵穴が壊れやすい大きな要素であると言えるでしょう。
鍵穴をどうにかして壊れにくくできないかとは思うのですが、カバーをしてしまうとシリンダーに鍵穴を差し込むことができませんのでどう考えても無理です。根本的な話ですが、鍵穴を壊したくないのであれば鍵穴ではないタイプの鍵、つまりカードキータイプやテンキータイプの鍵を設置することしか対応策は無いのでしょうね。